エクシア投資家が解約できない場合の対応方法

最近、エクシア合同会社の動きがあわただしい。理由はエクシアが、投資家達の解約を受け付けないからだ。つまり返金をしないのだ。
直接的な理由は、今年4月、子会社化したオウケイウェヴ社の資産運用の失敗報道による。

詳細は別ページに譲るとして、エクシアはのべ1万人近い投資家がおり、預かりも1000億程度まで増えた後、昨年後半より徐々に解約依頼が相次ぎ、現在払戻しに制限をかけることになった。

なぜこうなったのか。

エクシアは毎月高配当を売りに、ネットを中心に怪しまれつつも成長してきた。が、筆者は昨年秋口より潮目が変わったとみてる。

一体エクシア合同会社に何が起きているの
その点についてまとめてみようと思う。

エクシア合同会社最新の一連の動きまとめ

2021年9月まで、エクシア合同会社の資金集めは好調だった。

ポンジースキームかどうかはおいておいて、トレードの常識をはるかに凌ぐ運用実績をもとに算出された毎月配当(実際は返戻金)が功を奏し、沢山の個人投資家が集まった。

2015年から2021年までに、エクシアに投資すればぶくぶく投資金は増えた。なので、やらない理由はないと投資家が増えたのだ。

資金が集まりすぎたエクシア合同会社はその資金を利用して金融二種免許を保有する法人や暗号資産交換業者(ラストルーツ社)を買い、本社を東京駅裏のレンタルオフィスから、六本木グランドタワーに移した。フロア全体で1000坪。家賃は5000万とも6000万とも言われている。

もっとも、月に10億円以上を新規投資家から得、預かり資産も500億以上あれば、仮に家賃が月5000万円でもエクシアの総調達額の1%にも満たず、造作もない。

幹部が設立当初に目指したものの何倍もの資力を手にしたことで、エクシア合同会社は金融の総合サービスを目指し、エクシアグループを築き始める。

同時に、コンプライアンスも強化。

ここからは私の推察だが、おそらくはビジネス関係にあったネット広告業者との関係を「無かった」ことにすべく2021年9月以降、関連サイトの一斉閉鎖を断行した。

その証左として、2021年の9月以降、エクシアの華々しい実績を喧伝していたブログに限って非公開となった。一方、エクシアの批判が書かれた記事やTwitterはそのまま検索結果に残った。

エクシアにとって関連サイトの削除は、当局(金融庁)に対して、集客にステマサイトを利用していた事実をつつかれたくないからだろ

しかしその行為は、結果的に最悪の状況を生んだのだ。

エクシアの既存投資家にとってみれば、それまで信用し、投資の決断するに至った参考メディアが同じ時期に無くなったことで、タダならぬ不安を感じることになった。

事実この時期以降SNSでは「エクシアはいよいよ倒産だ」「エクシアはもうやばい」と言った口コミが多数派となっていった。

それまで、エクシア代表の菊池翔(かけるん)のキャバクラ通いと豪遊(散財)がネットに上げられるたび、首を傾げつつも解約しなかったエクシアの投資家たちの不満が噴き出したのだ。

そして半年後の4月、オウケイウェヴ事件である。

上場企業オウケイウェヴ社が、社内の余剰資金50億を外部に運用委託していたのだが、その委託先が運用資金の50億円を、簡単に言えば「溶かしてしまった」のだ。

エクシア合同会社の資金管理体制の不透明さから、このオウケイウェヴの資産運用委任先がエクシアではないかとの噂が広がり、50億円の消失というインパクトに恐れをなしたエクシアの投資家がこぞって解約を申請した。

ここまでがこの一連のエクシア合同会社で起きた事である。

実際オウケイウェヴの資産運用先がエクシア合同会社であるという噂は事実ではないだろう。

しかし、一度弱気になった投資家マインドは変えられない。

いよいよセリングクライシスよろしく、解約クライシスが始まった。その結果、解約に応じると会社が倒産してしまうという「それを言ったらおしまい」な理由で、解約・払い戻しの制限をかける事態へ発展してしまった。

エクシアに解約を応じさせるには

少々考察が長くなってしまったが、このページの本題に入ろう。

エクシア合同会社は上記を経て、出資金「流入」より「流出」が増えてしまったと見受けられる。

もちろん、投資家の出資金はFX運用の結果大きく利益をだしているかもしれず、運営は安泰なのかもしれない。

しかし現在のところ代表の菊池翔氏はストーリーの中で、エクシア投資家達の誤解によって、解約依頼の数が尋常ではないため、解約依頼には応じられないと主張している。

しかし、投資家の心情から言えば「泥船には乗れない」だろう。

となれば取り返す、しかない。

ファンド会社や資金の預け先から無理やりでも資金回収を図る場合、弁護士と組んでさっさと相手資産の仮差押えを裁判所に請求し、強制的に自分の持ち分を取り返すことが賢明だ。

契約書上では解約(払戻)に制限を設けているようだが、

・エクシア代表・菊池翔氏がキャバクラで豪遊している過去のスクショなどをおさえ、
・運用実態が不透明な点や、財務状況が公開されない点をおさえたうえで、運用が適正になされていない可能性を訴えながら、
・現在エクシアが解約・返金に応じない事実がわかるようにメール履歴やラインの履歴を保存したうえで、

弁護士に相談することをお勧めする。

いくら現在解約クライシスの真っただ中だとしても、まだエクシアには体力がある。

ここからは椅子取りゲームだとおもって、できるだけ早く法的な措置を講じ、強硬姿勢を貫けるかに回収はかかっているだろう。

エクシアの投資について私は肯定も否定もしない立場ではあるが、解約したいと決めたなら法律家の力を借りて最速で動くことを勧める。

エクシアの体力もまだ余裕があるだろう。

そして大事なことは、ここからはエクシア投資家が、同じエクシア投資家と徒党を組まずに、個人で「直接自身で動く」ということだ。

SNSを見れば、Twitterやオープンチャットなどには、エクシアの投資家と自称する様々な関係者が声を発している。

が、その多くは高みの見物であり、利害関係があったが清算した人や、既に投資を終えて元本確保した元エクシア投資家だったりが多い。

つまりそんな人たちの意見を見聞きする時間は残されていない、ということだ。

投資は全て自己責任。

だから回収も自己責任。今は情報を収集するタイミングではなく、淡々と回収に向け手配することをおすすめする。

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