2022年4月から出金制限を始めたエクシア合同会社。
4月の返戻率もエクシア史上初めて1%を割った。
当初よりポンジースキーム、詐欺、やばいと、疑いの声が止まなかったエクシア合同会社の存在に、いよいよ黄色信号が灯った。
私のようにエクシア投資「卒業生」はいいが、現在出資中の投資家にとっては、見過ごしがたい事態。
回収のためにどうしたらいいか悶々としているエクシア投資家の方は、エクシア投資家が解約できない場合の対応方法をご覧いただきたい。
このページでは、資産運を10年で6倍まで増やしてきた筆者が、資産運用を成功させるためのコツについて述べている。
元エクシア投資家や、少ないかもしれないが、これからエクシアへ投資を考えている方には参考になるはずだ。
また、回収に苦悶する現在出資中のエクシア投資家の方にとっても、少々耳が痛いかもしれないが、一読して損のない内容にはなっているので是非参考にされたい。
ポンジースキームのピークは7年
多くの投資家は、お金を増やしたいけど自分で勉強するほど時間も情熱も持っていない。
であるならば、「だったら貯金しかないね」と落ち着くべきだが、なぜか「誰か運用してくれないかな」と甘い考えを持ってしまう。
かつ、どうせやるならハイリターンをと期待する。要は都合がいいのだ。
その結果、エクシア合同会社のような利回りの高い実績をアピールするファンドが注目されることになる。
過去に怪しい資産運用会社に投資したり、火傷したりの経験がある方なら、このエクシア合同会社の運用実績が普通でないとすぐに勘づく。
Twitterを見ていると、ポンジー狩りと称して、ポンジースキームの運用会社にあえて資金を預け、頃合いをみて爆発的に増えた資産を抜きだしてハイリターンを実現する強者もいる。
私自身は、エクシア合同会社のたちあげ初期に投資をし数年預けたのち投資を終えた身だが、途中で明らかに違和感を感じたので投資を終えたまでで、ポンジーと分かりながら投資をしたのではない。
2019年の決算書を最後に、エクシア合同会社は財務内容が公開されなくなっため、不透明すぎて解約した。(そもそも2019年以前の決算書も、肝心なところは何もわからないのだが)
話を戻そう。
ポンジースキームに乗って投資をすることは、投資ではなく単にギャンブルで、いつ破綻するか(またはいつファンド側が出金を拒否するか)投資家にはわからないので、投資としてはお勧めしない。
ただポンジースキームの会社はどこもだいたい7年目を境にピークアウトする。
ポンジーかどうかは、
・毎月配当
・いつでも入金可能で解約可能
・少額から投資OK
・年間30%以上の配当
などの特徴を持ち、数年続いていれば疑いを強めた方がいい。
ポンジー側は集めた金の3割から4割がその瞬間に出ていくはずだ。内訳は販管費以外に、エージェントへの営業フィーと、初期から入ってる投資家や、短期間で出金する投資家のキャッシュアウト分だ。
後はいかに新規をとれるかだ。
長くいる投資家は、放置していても増資をしてくる。一度信用してしまうと、データ上で資金が増えているだけなのに自らせっせと新しい金を足してくるのだ。
私は途中でエクシアの利回りが明らかにおかしいと感じたが、7年ピーク説をあらかじめ経験的に理解していたし、新規客が増えているとリサーチもしていたので、慌てずに頃合いをみて解約ができた。振り返るとちょうど2年目終わりから5年目頭にかけて投資したことになる。
もしエクシアを知るタイミングが5年目くらいだったなら絶対に足を踏み入れていない。
今度、気になるファンドがポンジーかもしれないと感じた際には、設立からどれくらいの時間がたっているのかをまず確認しよう。
ここで、「資産運用」の常識を一つ話したい。
資産運用会社は本来富裕層を相手にしている
本来、資産運用を戦略的に行う会社は、ブティック型のファンドとしてタックスヘブンに多く存在する。
また、家の資産を代々運営・管理するような資産運用会社はファミリーオフィスと呼ばれ、スイスなどを中心に存在する。
富裕層と言われる人たちの中身は、上場企業創業者であったり、家柄的に最初からお金持ちだったり、上場せずとも何らかのきっかけで資産を築いた者だ。
富裕層を相手にする資産運用会社の情報は、たやすくネットには出てこない。
すでにファンドを利用している富裕層からの紹介によって出会う事が大半だ。
筆者の体感として、最低ラインとして3億~5億くらい持っていると、お互いがストレスなく話ができる。
最低それくらいの現金を持ちつつ、そのうえで幾らをアグレッシブに運用するか、または保守的に運用するか、方向性を協議する。
ベースに、富裕層の性格や考えがあり、その結果、運用の方針が決まるのだ。
だいだい年間10%くらいをベースに、結果的に上振れることができればなお良しということで、契約がスタート。
これが富裕層の世界観である。
原則、長期的に、安心安全な路線で、資産運用に取り組む、ということになる。
そもそも運用額もミニマム5000万円~1億円くらいからなので、額からいってもハイリスクをとりわけ狙う必要もない。
少なくともファンドマネージャーの出身大学や経歴・職歴だけは知る必要がある
ここまでの内容を基本にしつつ、もう少し話をすすめる。
元来、資産運用会社の代表やファンドマネージャーの経歴はずば抜けている。学歴的には超エリートといわれる属性だ。
資産運用のプロはそういう人物だということをあらかじめ知っておかなければいけない。
近年になってようやく、本物の運用会社に個人投資家がアクセスする機会も増えてきた。
偶然もあるだろう。知り合いがたまたま富裕層で、金融エリートを紹介してくれるかもしれない。
はたまた怪しい資産運用会社が、ポンジースキームで資金を集めようと、上述のような資産運用会社モドキを設立し、誘ってくるケースも考えられる。
個人投資家は、そのような玉石混交の資産運用会社の中から、本物をどのようにして見分ければいいのだろうか?
チェックポイントは、ただ一つ。
それはファンドマネージャーを徹底的に調べ上げる、ということ。
ファンドマネージャーとは運用責任者ともいい、当たり前だが自分の資産の運用を委託する当事者だ。
このファンドマネージャーの経歴、職歴をしっかりヒヤリングし、また自分でも可能な限り調べることが大事だ。
外国人のファンドマネージャーであれば情報を取るハードルは一気にあがるが、例えば日本人ファンドマネージャーであれば、大学名、前職の会社名等、しっかりヒヤリングをしよう。
そのファンドマネージャーの経歴は、普通一般には、名の知れた投資銀行である。それらの情報をもってググればそれなりの情報が出てくる。
大切な資産を他人に委託するからには、言ったもん勝ちが許される個人トレード履歴ではなく、第三者が評価できる共通の指標のもと判断することが重要だ。
筆者自身、ファンドマネージャーが金融畑出身の経歴ピカピカでないと、本気の資金量を預けることはしない。
なので、資産運用会社の判断基準の中心には、誰がファンドマネージャーかという点を据えることが大事だ。
ここではっきりしない回答があったりその内容の疑義がある場合は、投資対象としては即刻OUTだ。
筆者が現在投資しているファンドとエクシアを比較
不動産投資も小口化して個人投資家を募るように、本来富裕層向けの金融商品を、最低投資金を小口化して個人投資家に提供する資産運用会社も出てきている。
あるいは偶然、上述したような本格派の運用会社の話を聞く機会があるかもしれない。
その時に見るべき点は、ファンドマネージャーの経歴である、と既にふれた。
それ以外では、そのファンドの運用手法がどうマーケットにおいて優位性があるのか、説明を聞いてほしい。
私の場合、エクシアで得た利益も含め、総資金の7割をBMキャピタルに預けている。
ネットで簡単に見つかるような資産運用会社は信用できないという話と、このBMキャピタルの存在は、残念ながら少しも矛盾しない。
なぜならBMキャピタルへの最低投資金額は1000万と初期のハードルが高く、成功報酬も申し込み手数料もかかるからだ。
個人投資家がネットからアクセスできる「本格派の資産運用会社」だけあって、安くはない。
運用委託先を宣伝をしたいわけではないので、気になる人はBMキャピタルでググるなりしてほしい。
筆者が資産運用を委託する際パフォーマンスと心の安定が最重要ととらえているので、信用できたBMキャピタルに資産のほとんどを任せている。
最後、資産運用会社の優越を見分ける適切なアプローチの指標になればとの思いで、エクシア合同会社とBMキャピタルの比較表を作成してみた。
資産運用をどこかに託してみたいと考える方は、参考になるだろう。
項目 | エクシア合同会社 | BMキャピタル |
---|---|---|
預かり資産 | 700億 | 約130億 |
運用期間 | 7年目 | 10年目 |
ファンドマネージャーの経歴 | 文化服装学院卒 | 東大、バークレイズを経て独立 |
手法 | FX | 日本株 |
運用実態のわかるもの | なし | 大量保有報告書、運用報告書 |
利回り | 年平均30%以上 ※利益の配当ではなく再分配した金額を指す |
年平均10% |
解約 | 現在払い戻しに応じてない | 3か月ごとに可能 |
申し込み方法 | 紹介者からのみ | 紹介者、またはネット |
最低投資金 | 100万から | 1000万から (初回のみ500万可能) |
参照元 | https://exia-llc.jp/ | https://m-ryu.com/ https://daytondynamo.com/bmcapital/ |
年間運用リターンが10%ではもの足りないというメンタルは、投資家としては非常に危険であり破滅の道しかない、と考えていい。
いつの時代も10%出れば十分なのだ。
投資マインドのベースは、そう考えるのをお勧めする。