エクシア合同会社の運営は過去事件化した事案と酷似
2015年から毎月配当を出し続けているエクシア合同会社。
この5年間、毎月、毎月プラスなのだ。とんでもない成績だ。
2019年の初頭より一気に盛り上がり、2020年になって、エクシア合同会社の存在は、それなりに巷でも賑わせるようになってきた。
脚光を浴びればその分指摘やアンチが増えることは世の常。
エクシア合同会社も例外ではなく、エクシアのここまでの運営が詐欺ではないか、と疑う人達が続出している。
知り合いが合同会社エクシアに投資しようかなって言ってたから、やめるよう説得しといた。まんまテキシア
— 投資家 ミ⭐️ネルヴァ (@KiSARAGi_5TA1) November 30, 2020
エクシア合同会社。山手線にも広告出したりして絶賛被害拡大中ですかね。
— ふらふら (@zjbkht) November 28, 2020
山手線車内のモニターにはポンジスキームでお馴染みエクシア合同会社の広告が流れていたし、蔵前駅すぐのホテルは売りに出されてた。不況感じる。 pic.twitter.com/jFlA3bzjl9
— Koji-Koji (@onsha_of_fate) November 23, 2020
これらのTwitterに代表されるようにエクシア合同会社は多くの人から怪しまれている。
少し前、キング率いるテキシアという会社が、ポンジースキームで460億円を集めた平成最後の巨額投資詐欺事件は記憶に新しい。
こちらは2016年前後から始まったとみられている。
テキシアとエクシアということで、何も名前まで似なくていいのにとは思いながらも、両者は集め方が酷似している。
エクシア合同会社は設立5年で300億以上の資金を個人投資家から集めている。
ポンジースキームとは、いわゆるタコ足配当。
運用していないのに、お金だけを集めて配当として配りさらなる投資を追加しお金だけが増えていくというもの。
高配当
少額から投資が可能
毎月配当
高い紹介料
ポンジースキームには上のような特徴があり、これがエクシア合同会社の集め方、配当の出し方と酷似している。
ちなみに筆者はエクシア合同会社へ2017年の夏から一年半ほど投資をし、投資を終えた者だ。
当然ながらエクシア合同会社はポンジースキームだなんて思っていない。
ただ正直なところ、実態が見えないのでよくわかってもいない。
むしろ5年間にわたり、これだけの配当をだしてきて、これでポンジースキームじゃなかったならエクシア合同会社はシンプルにすごいし、エクシア合同会社の代表である菊地翔氏は月並みだが天才トレーダーなんだなとタダ感動するだろう。
人の欲はどうしても増長してしまうモンスターのようなもので、エクシア合同会社に関心がある時点でその半分以上は既に投資することが決まっていると思う。
あとはいつ投資するか、だけだ。
どうなんだろう?
本当かな?
怪しいんじゃない?
そう言っているうちに、結果的に意識の中に残り、時間とともに勝手に信用度が増し、投資に至る。
私がそうだったから、投資家心理は、よくわかるのだ。
投資をする投資家に限って、近くに既に投資している人がいる。
そしてその人は紹介料狙いで知人を誘うのだ。悪意なく。
ポンジースキームに勢いをつけるのは、紹介者の存在だ。
エクシア合同会社が紹介料を投資家に払って、新規の投資家を募っているかどうか私は知らない。
ただ「紹介しますよ」というサイトが乱立しているところを見るときっと払っているのだろうと推察できる。
この点もポンジースキームと酷似しているといえよう。
エクシア合同会社は毎月「配当」じゃなく「返戻金」を払っている
エクシア合同会社の配当は、実は返戻金。配当ではなく返戻金という言葉を使っている点に注目してみよう。(私の記憶が正しければ、2018年くらいまでは配当と言っていた記憶がある)
ちなみに返戻金という言葉を調べてみると
返戻金:返戻金(へんれいきん)とは、保険金が支払われる事態にならないまま、解約や満期となった場合に契約者に返される金銭のことをいう。 満期返戻金とは、契約が満期まで有効に存続し、保険料の払い込みをすべて終えている場合、満期時に保険会社から保険契約者に対して支払われるお金である。
要は、毎月支払われるエクシアからのお金はあなたのお金ってということだ。
実はこの返戻金こそが、エクシア合同会社の画期的なところなのだ。
今までのポンジースキームのファンドは配当金といって、運用して出た利益をシェアする意味で配当金を出していた。
そしてその実、配当利益だといった資金は実際運用をしておらず、客の投資金の一部をそのまま戻すことにより、利益と錯覚させ次なる投資を呼び込んだ。
客は配当=利益と解釈し、当然といえば当然だが、嬉々として受け取る。
つまり、1000万円投資をして毎月3%の配当をもらった場合、30万円が利益。解約した時には1000万円がもどってくる。
上の場合は配当で間違いがない。
が、エクシア合同会社が昨今言っている言葉は返戻金だ。
ファンドなのに返戻金とは・・・言葉の使い方自体はじめて聞いた。
返戻金なのでこのお金は利益ではなく投資家の資金が戻っていますよ、というもの。
エクシアは最初から包み隠さずにそう説明もしている。
1000万円投資して、30万円返戻金をうけとったら、それを利益と思って喜んではいけない。
それは返戻金だ。その時点であなたの出資金970万円になっている。
もちろんエクシア合同会社はFXを中心とした運用でうまくお金を増やし、その返戻金が「結果的に」配当と同意のものにしようと企業努力をしているはずだ。
こうしてこの5年、出資者の一部が入れ替わり、私のように一抜けした投資家は結果的に返戻金と満額の出資金を戻してもらった者がいる。
冒頭の話に戻るが、ここで言いたいことは、エクシア合同会社はそもそもポンジースキームを使っていない、ということだ。
そもそも毎月払い出しているお金は配当じゃなく返戻金。(途中から変わったんだけど)
なので毎年の決算の際、自分の受け取った分配金が、自分のお金なのか、エクシアが事業の投融資を通じ儲けた利益なのか初めてわかるのだ。
ここまでのスキームであればエクシアも非常に誠実といえる。
しかし実は、決算で完全に答え合わせができるかというと、そうではないのだ。
エクシア合同会社が集めた金がどこにあり、どう使われているか、投げ先の詳細や財務内容等一切の記述がないため結局全体像はわからない。なお、この点についてはこちらのページでも詳しく述べているので参考にしてほしい。
分かっているのは、
*返戻金が戻ってきている。
*人がどんどん出資して出資額が増えている
それだけだ。そしてその間に、全償還を決断した投資家だけが勝ち抜けしているのだ。
エクシア合同会社のスキームは今までになかったとてもつもなくクレバーで正直なもの。
返戻金の時点で、最初からポンジースキームになりようがない。
損をするか得をするかは、タイミング次第。
1000人で始まった999人の椅子取りゲームなら、あなたの負ける可能性は限りなく低い。
でもこれが10人で5脚を争うというなら、降りた方が賢明かもしれない。
エクシア合同会社への投資とは、いい悪いを越えて、今言ったようなゲーム感覚が非常に大事だと思う。
エクシア合同会社は上場してないので情報開示義務はない。沢山の点がブラックボックス。
つまり、自己責任。